正しいワクチンの知識

2014年9月27日㈯

「日本臨床獣医学フォーラムに行ってきました。


一番の目的は赤坂動物病院 医療部長 石田卓夫先生のセミナー
「これが正しいワクチンの議論決定版」
臨床ウィルス学・免疫学の専門家が教えるワクチン学
-ワクチンは打たなくてはいけないし、打ちすぎても問題-

です。

そう!赤坂動物病院といえば、先日ロッキーが
CAPP認定犬の模擬試験会場で行ったばかり☆


ロッキーをたくさん褒めてくださった芝内裕子院長先生の病院♪


石田先生は、開口一番
「僕はワクチンの製薬会社やその他から
お金をもらっているわけでもないので
僕の話しは真実ですよ」

会場は大笑い(;´∀`)



「ネットなどの情報は、ほとんどが嘘です」


笑いを交えながらも、真剣な表情で
「人間だってはしかなどの予防接種は老人にはしないのと同じように
老犬には打たない方がいい


「病気を予防するためのものであるけれども、リスクもあるわけです。
様々な副作用があるんですよ。
アレルギー反応アナフィラキシーショックで死んじゃうこともあります。


顔が腫れたり自己免疫疾患蕁麻疹貧血血小板減少
注射部位の炎症注射部位の悪性腫瘍(肉腫)
などがあります。


猫に多いのがしこりができて2ヶ月以上放置すると癌化してしまうこともあります」


その後、ワクチンの種類(不活化ワクチン・生ワクチン・死菌ワクチン・弱毒性ワクチン・アジュバンド入り不活化ワクチンなど)や
そして予防する病気のことなどわかりやすくお話くださいました。

「本当はね、ワクチンっていうのは
一回でも打っていれば大丈夫なんですよ。
でも、ワクチンを妨害する因子が個体によって差があるので
確実に効かせるために何回も打つんです。


アメリカで
ワクチンの持続期間を調べた実験があります


犬のワクチンは7年!猫のワクチンは7.5年!(猫白血病は1年)
これ以上の実験をしてないのでこの年数だけれど
一回の予防接種すよ。


それで米国動物病院協会(CAAHA)では
ジステンバー・パルボ・肝炎の生ウィルスワクチンを
初年度に(8週・11週・14~16週)3回
1歳で追加接種
そしてその後は3年間隔で良い としています。


レプトスピラは、生ではないので半年に一回接種する方がいいんだけれど
真夏と真冬はウィルスが死滅するので、
1年に一回が理想なんです。


え?混合ワクチンは3年に一回でいいけれどレプトスピラは単体で1年に一回がいいということかな?
あとで質問してみよう~~
って思っていたけれど、セミナー終了後に質疑応答時間がなく・・
帰宅後に調べてみたけれど、レプトスピラ単体の予防接種が無いらしい~
わからないままです(≧△≦;)

次に法令で接種義務のある「狂犬病予防接種」についてでした。


「犬も人間も100%死亡する怖い病気なので、予防接種は義務化されたのですね。
狂犬病という名前が誤解を招いていますよね。
哺乳類全般ということは、猫もねずみも人間も全ての哺乳類が感染するので
犬にだけ予防接種をしても意味がないというわけです。


ただ、「この犬は狂犬病予防接種をしています」という社会に犬を認めてもらうためのものです。
微生物学的には、犬にだけ狂犬病予防接種は正当化されないのです。」


副作用の大きなリスクと引き換えなのは切ないな~~←心の声

 


そして最後に


予防接種同様に重要心のワクチンと言われている
『しつけ』大事です。


仔犬の時期は、ワクチン1~2回接種から1週間以上経過したもので
同年齢・同条件の犬だけのパピーパーティーに参加させて欲しい。
それこそ義務化が必要かな。


社会化ができていない犬は生きる資格が無いというほど
『しつけ』は大事です。」


そう!!
獣医さんによっては、ワクチン3回目から2週間以上経過してないと
パピーパーティーには参加してはいけません。。。みたいな感じで
病気の感染を心配するけれど
パピーパーティーは、きちんと清潔な管理化のもと開催されるわけだし
犬にとっての一番大事な社会化期に
家に閉じ込めて置く方が、のちのち何十年も犬が可哀想だとうことを優先して欲しい。


石田先生のお話は、本当にためになりました。


結論として・・


愛する犬の命、健康を守るために
獣医さんの言われる通りに、毎年ワクチン接種をするのは
飼い主として愛情が足りないということだと思いました。


   ごめんね、ロッキー・・でも、セラピードッグの活動には毎年の接種証明書が必要で・・
   これもレプトスピラ単体ワクチンがあれば、可能になるのかな~


最近多い、アレルギー、アトピーのワンコたちは
もしかしたら、この毎年予防接種の副作用かもしれないですね。


私たち飼い主は、よく考えて
獣医さんとよく話し合って、必要であれば抗体検査をして
抗体があるものはワクチンを打たないという判断も必要ですね。


私は、JAHAに問い合わせてみようと思ってます。
CAPP活動に、毎年の予防接種の必要性があるかどうか。。


レプトスピラの心配があるから、混合でも8種じゃなくて
3種とかにしてもらうとか。。。
3年に一回の予防接種を目指していきたいなと思います。

2019年4月10日 予防接種についての追記記事を更新しました。

2020年3月15日にも追記しています。

とても重要な記事ですのでぜひ読んで下さい。