フィラリア、ノミダニ予防はしなくても大丈夫?
お金がかかり過ぎる?
犬の身体に大きな負担を負わせてしまう?
ネット情報に惑わされる飼い主さんが多い中、正しい知識をシェアしていきたいと思います。
私たち飼い主たちは、愛犬にはずっと健康で長生きして欲しいと願っていますよね。
病気にならないために、怪我をしないために、何かできることは全てやりたいという気持ちになります。
以前、混合ワクチンは
「病気を引き起こす原因になっていたら?」という内容のブログも書きました。
今年も我が家の愛犬は、抗体検査を受けて充分な抗体があったので混合ワクチンは見送りました。
抗体検査を受けるようになってからもう4年になります。
4年間、変わらず充分な抗体がありました。
ぜひ、このブログを読んで下さい。
でも、フィラリア・ノミダニ予防はどうでしょうか?
フィラリアという病気について
まず、フィラリア症という病気について、正しく知るということが大切です。
犬糸状虫という寄生虫が蚊から媒介して感染して心臓に寄生して起こる病気ということは
大体の飼い主さんはご存知かと思います。
蚊に刺されることを予防する方法と
蚊に刺されてから駆虫する方法などがあります。
サイトによっては、
感染してからの治療薬があるのだから、毎月犬の身体に負担をかける予防薬より
感染してからでも遅くない!!などと書かれているものがありますが
私は賛成しかねます。
それは、一度心臓に寄生して右心房肥大や色々な弊害を追ってから治療して
フィラリア成虫は退治できたとしても、心臓は完全に元に戻ることはないからです。
しかも、心臓に寄生したフィラリア成虫を駆除するためには
「ノミトサイドというヒ素剤」が使われるのです。
とても管理が厳しい毒薬です。
しかも、駆虫した成虫が血管に詰まりにくくなる薬と
成虫駆除のあとにも、抗ミクロフィラリア薬を飲むことになります。
成虫を完全に駆除できて治療が成功しても、
愛犬の心臓や肺、動脈などに起きた異常が完治することはありません・・・。
一生、その病気とも付き合っていくことになります。
たとえば、
・肺高血圧症
・肺性心
・右心房肥大
・右心房不全
その他、血管壁が厚くなることなど色々な症状が現れます。
フィラリア症の治療薬が非常に危険な毒薬な上に
完全に駆虫できたとしても、寄生虫によって起こった病気は残ったままになるとしたら
毎月の予防薬を使った方がよほど犬の身体に負担をかけない方法だということがわかります。
犬の健康を守りたいと思うのであれば、
フィラリア予防はした方がいいのです。
1ヶ月に一度服用させることで
フィラリアの予防薬は1ヶ月間効果を持続していると勘違いされている方も多いです。
実は、1ヵ月に一度駆虫をしているといった感じで、薬の成分が体内に残っているのは
約3日程度です。
ただ予防薬とはいえ、副作用や肝臓などの負担もゼロではないです。
でも色々なサイトやSNSなどの情報は、100%ではなく
色々な考え方があるということ、
できれば正しい知識を得られるように犬の健康学などを学んで
その上で判断していただきたいと思います。
ノミダニ予防について
もし万が一、画像のように
愛犬の身体にマダニを発見しても、
絶対に自分で取ってはいけません。
胴体が千切れて、頭の部分だけ犬の体内に残って今います。
必ず動物病院で取ってもらってください。
次にノミダニですが、
ノミダニ予防をしないことで、どんなことが起きるかをまず知っておきましょう。
まず一番命に関わる恐ろしい病気を引き起こすマダニについてはご存知の方も多いと思います。
人獣共通感染症でもある「重症熱性血小板減少症候群」という病気を媒介します。
この病気で命を落とすのは犬だけではありません。
人獣共通感染症ですから、人間もです。
人獣共通感染症といえばヒゼンダニ(疥癬)もです。
日本紅斑熱、ライム病、ダニ媒介性脳炎など、まだまだダニが媒介する病気はあります。
ノミもアレルギーや皮膚炎を引き起こします。
マダニのように命に関わる病気を引き起こすことはとても少ないということですが
ノミが持っている寄生虫や細菌に感染してしまうこともあります。
瓜実条虫症(人獣共通感染症)で下痢や食欲不振などの病気、
貧血、化膿性皮膚炎などの引き金になります。
こうなってから、治療をするのは大変ですし
犬にとっても大きな精神的、身体的苦痛を伴います。
お散歩に行かないから、または山や草むらなどにもいかないから大丈夫という方も
街中にも公園にもノミダニはいますし、人間についてきて家に持ち込んでしまうこともあります。
お庭がある家は特に、間違いなく室内に入り込んできます。
普段から室内の掃除や洗濯、湿度、気温などの管理を徹底していも、ノ
ミダニは必ずどこかに潜んでいるのです。
犬は全身被毛に覆われているので、毎日のケアは必須ですが
それでも見過ごしてしまうこともあります。
画像はノミアレルギー皮膚炎と疥癬の犬です。
愛犬に持病があったり、アレルギーを持っている時は
予防薬による副作用についてもしっかりと信頼できる獣医さんに相談することも大切ですね。
私は混合ワクチンは抗体検査で接種判断をしていますが
ノミダニ・フィラリア予防は、迷わずやっています。
毎年獣医さんに相談して、家族とも話し合って、そして決めています。
※ペット商品サイトや店舗で市販されている予防薬より獣医師に処方していただいてくださいね。
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