読書介助犬という言葉を耳にしたことはありますか?
READプログラムというアメリカで始まった活動ですが、日本ではあまり認知がされていません。
「R.E.A.D.プログラム」とは
読書介助犬は1999年にアメリカの図書館で子供たちが犬に読み聞かせをする活動にセラピードッグが参加したことから始まりました。
子供たちの音読を静かに聞くことを楽しめる、またはリラックスするように、
特別に訓練されています。
読書介助犬は「R.E.A.D.プログラム」というプログラムに沿って訓練されています。
「R.E.A.D.」は「READ」の意味と共に、
「Reading.Education .Assistance.Dog」の頭文字を取ったものでもあります。
読書介助犬は、子供たちが本を読み聞かせる間、じっと耳を澄まして黙って聞いてくれます。
たとえ読み間違えても、つっかえても決して笑ったりバカにしたり訂正したりすることはありませんね。
もちろん犬は拍手をしたり褒めたり、感想を述べたりもしないのですが
子供たちは、いつでも素直に耳を澄まして聞いてくれている犬に安心して、
読み聞かせをすることができるのです。
そしてこのプログラムを継続することによって、子どもたちは音読や読書への自信がつき、
自己肯定感(セルフエスティーム)が上がっていくといわれています。
子どもたちは、その自己肯定感を基盤に本への興味関心が高まったり、
授業中に積極的に手をあげて発言したり、人前で話すことへの抵抗が少なくなったりしたなどの結果が報告されているそうです。
特に発達障害や学習障害などがある子供には、大きな効果があるとされています。
不登校児などは、学校へ足が向くきっかけになることもあります。
親や教師がそばにいてもできなかった音読が、読書介助犬がそばにいるとできるようになる・・
犬の「読書を介助する」不思議な力は、今は科学的には証明されていませんが
子供たちが証明してくれています。
SMILEアニマルセラピークラブでも
この「読書介助犬」として活動している犬がいます。
このコロナ禍の中で、アニマルセラピーの活動形態を変化させていかなければなりません。
大きな集団の中でふれあい活動をしてきましたが、
密にならず一人一人に特化したアニマルセラピーを実現していきたいと思います。
今までは、ロッキー(ラブラドールレトリバーMIX)のみの活動でしたが
ベテランのセラピードッグたちにも、この「読書介助犬」としての訓練を取り入れていくことにしました。
READプログラムは子供たちを対象としていますが、Smileアニマルセラピークラブ独自で
認知症の高齢者にも合わせたプログラム作りもしています。
小さな活動ですが、一人でも笑顔になったり前に進めるきっかけになったら嬉しいです。
また、この読書介助犬の訓練についてもご紹介できる機会を持とうと思っています。
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