引っ張らないお散歩を目指そう

何故リードを引っ張らないお散歩が大切なのでしょう。

警察犬のようにビシッと真横を歩くことを目標としているわけではなくて

リードが緩んだ状態で

飼い主さんと歩調を合わせて楽しくお散歩をすることをお勧めしています。

 

それにはたくさんの理由があります。

 

よく、伸縮リードで自由に前を歩かせながらお散歩している飼い主さんを見かけます。

自由にお散歩させてあげないのは可哀想だからと伺ったことがあります。

本当にそうでしょうか。

犬は群れの動物です。

自分勝手に行動することは動物行動学から言えば、精神的に不安定になってしまいます。

自由と自分勝手は違います。

群れのルールの中で与えられる自由を喜べる動物が「犬」なのです。

 

その自由とは自分勝手に歩くことではありません。

 

その証拠に、「自分の尻尾を噛んだりする自傷行為のある犬」

しっかり飼い主さんに歩調を合わせながら歩くことを教えて守らせることで

問題行動が激減したのです。

「無駄吠えの多い犬」「飼い主さんを咬む犬」も同じでした。

 

その問題行動だけに目を向けるのではなく、

精神的に安定する方法、飼い主さんとの信頼関係を強固にするアプローチが

とても有効になることが多いのです。

引っ張らないで飼い主さんと歩調を合わせて黙々と歩くお散歩は、

犬の行動学上、良いことしかありません。

 

今まで自由に前を歩かせていた飼い主さんには、かなりの努力が必要になりますが

愛犬とのより良い関係性作りの一つとしてチャレンジしていただけたらと思います(^^)

リードを引っ張らない正しいお散歩は、

 

犬の運動や気分転換と共に

犬にとって
心身の健康を保つ上でとてもとても大切なのです。

心の安定・バランスも保てるということです。

 

誤飲事故や交通事故、怪我の予防にもなります。

リードを引っ張って前を歩く犬は

 

交差点で自転車とぶつかってしまう、

他の犬と不意に出くわして、喧嘩になったり

勝手に落ちているものを食べてしまったり・・・。

 

前にも書きましたが、道端に落ちていた(多分故意です)農薬付きのちくわを誤飲して

大事に至ってしまったワンちゃんもいました。

その他にも病気の犬の糞尿の匂い嗅ぎから

その病気が感染してしまうこともあります。

 

前を歩かせることはとてもリスクが高いのです。

 

リードを引っ張らずに歩かせる練習方法

まずは室内でリードをつけてアイコンタクトをしながら歩く練習をして下さい。

 

歩きながら、時には「オスワリ」などど交差点を模した練習も必要です。

 (どんなに小さな交差点でも一度オスワリする癖をつけておくだけで事故を防止できます)

 

そして家を出る時から大興奮していると、リードを引っ張る準備をさせてしまうので

家を出る前は、たっぷり時間をかけて

リードを付けてから玄関でフセをさせて落ち着くのを待ちましょう。

何度も練習していくうちに落ち着かないとお散歩に出られないと

ワンちゃんが理解していきます。

そして自ら落ち着こうと努力してくれるようになります。

 

それでも今までの癖でぐいぐいと引っ張ってしまう時は、動画のようにやってみてください。

怖がりさんや信頼関係構築中の犬はこういう方法が向かないこともありますが

オヤツを使ったりしながら、楽しみながら毎日練習してみてくださいね(*^-^*)

最後までお読みくださりありがとうございます。

どうか、事故は未然に防ぐため、愛犬との絆を深めるため、

チャレンジしてくださいね☆

どうしてもうまくいかない場合は、ご相談ください。