先日(2015年7月)のFacebookのラブラドールのグループで こんな投稿がありました。
-----引用部分-----
7月1日午後に、急な下痢と血便に見舞われ、夜にかかりつけ動物病院へ行ってきました。
高齢犬の仲間入りをしているので生理機能の低下は理解していましたが、流石に急な出来事に驚きました。
ワクチン接種はしているし嘔吐もない、熱も高くないからパルボ感染はない。
最悪、膵臓疾患を覚悟しないと・・・とも思いましたが、症状の出方が劇症型なので自分的には否定的に考え、あと思いつくのは大腸炎か?
と思いましたが、血便を伴う・・・というのがひっかかりながらも、かかりつけ医に、何か、いつもと違ったもの食べました?の質問に、
即座に、あっ!!!!っと思い当たる節が・・・6月30日の朝に、大好きなカットフルーツで「スイカとメロン」を食べました。
かかりつけ医も、「それですね!!!」と。。。スイカ、メロン、柿、キュウリ等にはタンニンが含まれていて、若い頃には問題なく排出されるが、年を取ると排出困難になり、腸壁に付着するのです。
この付着したタンニンが、腸壁もろともはがれ落ちることがあり(月経と同じ)、今回はそれが原因ですね!!!
も~~アトムごめんね~。
人間の医学に精通しているパパなのに、そこに気づいてあげられなかった事に、申し訳ない気持ちになりました。
幸い、抗生剤、整腸剤、止血剤を注射してもらい、7月2日も再診で同様の処置をしていただき、下痢、血便は止まり、獣医さん処方の「ご飯(初めての缶詰ご飯)」を喜んで食べており、
今日から内服に切り替わり3日間服用の指示で経過観察しております。
10歳以上の高齢犬を家族にお持ちの方、お気を付け下さいね。
夏のスイカ、メロンはよく食べるので、ついつい・・・となりますが、
高齢犬には良い影響を与えないので・・・ラブ大好きの皆様の所で、同様の事が起こらないようにしてあげて下さい。
-----転載以上-----
その後、タンニンはぶどうのみ(今回はぶどうのみでしたが柿もタンニンを含みます)で
スイカやメロン、きゅうりには含まれないといいうメッセージをいただきました。
でも、私も生野菜や果物をロッキーに与えるのでとても気になって色々調べたら
スイカ、メロン、きゅうり、かぼちゃ、ズッキーニ、冬瓜などの瓜類には
ククルビタシンという毒性を持つ成分が含まれるということがわかりました。
しかも、犬だけではなく人間にも共通な毒性成分!!
瓢箪やかんぴょうで食中毒になったというニュースも報道されています。
多量に摂取すると、腹痛、嘔吐、下痢、場合によっては
重篤な胃腸不全に至る可能性があるとのこと!
※参照先 http://goo.gl/yoo6Fy
もちろん、少量ならなんの問題はないのかもしれません。
※体重から見て、犬はきっと人間の毒性の許容料は少ないはずですので
その少量という解釈は小型犬、中型犬、大型犬では全然違うと思いますので
飼い主さんの判断にかかっていますね。
瓜類が熟せば熟すほどこのクルルビタシンの含有量が増えるらしく
特にヘタに近い部分に多くなるということでしたので
新鮮なうちにヘタの近くを避けて少量を与えるようにしたり、工夫をすればよいですね。
メロンなどは熟すのを待って食べることが多いので注意が必要です。
ただ、
たとえ少量でも、毎日毎日継続して与えることは避けた方がよいと思います。
瓜類だけではなく、
ジャガイモにはソラニン、キャベツやアブラナ科にはS-メチルシステインスルフォキシド、
大根にはシニグリンという毒性が含まれていますので多量に与えることは避けましょう。
(甲状腺の疾病やストルバイト結石などがある場合はキャベツは避けてください)
梅、杏、桃(種と未成熟な果肉)にはアミグダリンという成分が含まれていて
アミグダリンそのものには毒性は無いのですが、
経口後にエムルシンという酵素によって加水分解されるとブドウ糖とマンデロニトリルになり、
更に分解されるとベンズアルデヒトとシアン化水素になり、いわゆる青酸で強い毒性があるので、中毒症状になると言われています。
少量なら問題ないのですが、飼い主がこれらを与えもらえると学習すると
食卓の上やキッチンに種が残っているのを盗み食いしたら大変ですよね。
特に、幼犬・高齢犬・アレルギー体質、病中病後などの場合は
与えない方がベストだと思います。
そして多量に食べてしまわないよう、食品の管理も大切ですね。
神経質になり過ぎるのも良くないと思いますが 犬が肉食動物だということを忘れずに
愛犬のために、与えるものを選択していきたいと思いました。
以前にも書いた膀胱結石という病気を引き起こす原因と言われている茹で野菜・・・
「茹で野菜を愛犬に与えるのはやめよう」という記事も参考にして下さい。
nancy (木曜日, 18 7月 2019 14:48)
こんにちは。我が家のシュナウザー13才も同じような症状が出て病院のお世話になりました。気になって調べているところにこちらを読ませていただき、野菜の思わぬ怖さを知らされてビックリしているところです。そして、今後、少しでも同じ苦しみを与えなくてすむように知識を頂けたことに感謝。
ありがとうございます✨�