茹で野菜を愛犬に与えると、消化酵素の無駄遣いと、病気を引き起こす原因になることもあるのです。
犬にとって加熱食(特に野菜)はなるべくなら避けていただきたいといつも生徒さんには
お伝えしていますしこちらにも書いていますが
多くの飼い主さんに知っていただきたいと
今回ブログにまとめることにしました。
茹で野菜は病気の原因となると言われ始めています。
愛犬の健康のため、よかれと思って作っている飼い主さんに
このことを知っていただければ、
愛犬の健康が保たれ、そして元気に長生きしてくれます☆
犬は元々は肉食動物です。草食動物のヤギや牛に肉を与えないように
元々肉食動物である犬には野菜を与えないと考えていただければわかりやすいかもしれません。
茹で野菜をあげないで!!の理由(Dr.中島健次著『出てますか?弱酸性尿』p168~169引用)
散歩の途中でイヌが野草を食べ、ネコが庭におりて芝生などを食べるのは、
『生理的要求を満たすための本能である。故に、肉食だけではダメで、バランスよく菜食を採り入れてあげなければいけない』、という意見は正論のように見えて
実は非常に不親切です。
何故なら、元々は肉食動物のイヌやネコに野菜・穀物などを消化する能力があるか否かの議論はさておき、菜食させるなら生野菜に限ると明確に指定しておく必要があるからです。
どうしてかと言うと、生の野菜と加熱した野菜は全く別物だからです。
すなわち、生の野菜や野草には有機蓚酸が豊富に含まれています。
この有機蓚酸は消化力を高める効果があるので、
食欲を刺激して元気を回復したいイヌやネコが本能的に摂取するのだろうと言われてます。
また、有機蓚酸は動物の消化管から吸収されず、糞と一緒に排泄されてしまうと言われてます。それなのに、優しい飼い主さんたちは、生野菜よりも加熱調理した野菜の方がおいしいに違いないと勝手に思い、安易に加熱野菜を食べさせているのではないでしょうか?
ところが、加熱した野菜にふくまれる蓚酸は、
もはや動物に無害な有機蓚酸ではないのです。
加熱によって無機蓚酸に変性するため、腸管から吸収されて血流に乗り、
腎臓で濾過されて尿に混じります。このとき尿の中にカルシウムが含まれていると、無機蓚酸に結合して蓚酸カルシウムの結晶が作られます。
そして、毎日毎晩、無機蓚酸の摂取が続くと、蓚酸カルシウムの結晶どうしが固まり、これにいろんな尿成分が結合して大きな膀胱結石になってしまうのです。
ですから、我が子(イヌ・ネコ)に野菜を食べさせる必要はない。どうしても食べさせたければ生野菜に限るべし、と細かく説明しておかなければ不親切ということになるわけです」
詳細はDr.中島健次のブログにも掲載されています。
引用元(Dr.中島健次著『出てますか?弱酸性尿』p168~169)
どうかこれを読んだ飼い主さん、愛犬に茹で野菜をあげないようにしてください。
人間だって、我が子が好きだからといって毎日身体に悪いものを買ってあげないように
愛犬にも身体に悪いものは・・・・あげたくありませんよね。
たまに、あげるのであれば、生野菜を♪
キャベツをたくさんあげ過ぎないでくださいね。
キャベツにはS-メチルシステインスルフォキシドという成分があり
食べ過ぎると「甲状腺腫」「甲状腺肥大症」の原因になり得る可能性もあると
原当麻動物病院の獣医さんに教えていただきました。
その他にもジャガイモにはソラニン、大根にはシニグリン、梅、杏、桃にはアミグダリンという毒性が含まれているというのです。
神経質になり過ぎるのも良くないと思いますが 犬が元々肉食動物だということを忘れずにいたいです。
私の愛犬も野菜が大好きなので、小松菜やトマトなど少量を生であげたりしています。
それも、今覚え途中のトリックを教えるときや誕生日の時など特別なおやつとして与えます。
人間と犬は違います。
消化機能や犬の生理を擬人化することなく、
愛犬の健康のために何が正しいか判断していただきたいと思います。
全てのワンちゃんが、健康で長生きしてくれますように
心から願っています・・・☆
ドッグトレーナー和美 (火曜日, 18 6月 2019 23:12)
ありまさん。
ありませんの大切な愛犬の健康と長寿に少しでもお役に立てれば嬉しいです。
これからも犬の栄養学をしっかり勉強していき、皆様にお伝えしていきたいと思っています。
よろしくお願いいたします(*^-^*)
ありま (月曜日, 17 6月 2019 23:01)
ドッグトレーナー和美さま
コメントありがとうございます。
承知しました。
とても参考になります。
ブログも拝見しますね!
ドッグトレーナー和美 (月曜日, 17 6月 2019 09:36)
ありまさん
コメントありがとうございます。
その記事は私も以前に拝読しております。
私のブログにも明記した通り、加熱した野菜にふくまれる蓚酸は、
もはや動物に無害な有機蓚酸ではないのです。
白菜に限らずすべての野菜です。
犬に野菜を絶対与えなければならないわけではないので、飼い主さんの判断です。
ぜひDr.中島健次氏のブログも読んでいただきたいと思います。
https://blog.goo.ne.jp/kenj_001/e/8de0e6d559f3008b47e645df73cc415d
ありま (月曜日, 17 6月 2019 07:49)
初めまして。下記の獣医監修と書かれたサイトでは、白菜は茹でた方が良いと書いてあり、こちらのサイトと異なるので気になりました。
https://wanchan.jp/osusume/detail/3272?p=1#anchor3_0
間違ってるのはあちらのほうですか?
ドッグトレーナー和美 (土曜日, 10 6月 2017 20:30)
komikuさんへ
>冬には、おでんの大根、牛筋肉、手羽先(骨無し)、豚肉、ぶり大根の大根、ぶり(骨無し)あげています。ドッグフード混ぜで。
これは人間の味付けをした料理を分けているということでしょうか?
茹で野菜以前に塩味、しょうゆなどを使っているものは犬に塩分を過剰に摂取させているということになります。
味付け前のものでしたらぶりや手羽先なら与えてもいいと思います。
大根などの野菜はできればやめてあげてください。
>そして、豆腐混ぜのドッグフード、ヨーグルト混ぜドッグフードも。。。今日、草を、食べるので、キャベツを、与えたところ、全然食べないないから、茹でキャベツをしようかと、思い、こちらの本文を、読んで、「茹で野菜は、与えるのはやめましょう」っとあり、いけないのでしょうか?
ブログを最後までお読みになていただいてご判断いただきたいです。
草食動物(牛や豚、ヤギ)に、肉類を与えないのと同じと考えて下さいね。
犬や猫は肉食動物ですから。
>今まで、与えたのは、駄目と事でしょうか?
今まで与えてしまったものを取り返すことはできないですし、
知識が無かったので仕方ないと思います。
これからは、大切な愛犬が肉食う動物だということを意識して
与えるものを判断していってあげてください。
このブログをしっかり読んでいただいて、何が愛犬の健康に大切なのかを
知っていただければ幸いです。
それから4月にこういうブログも書きましたので、ぜひお読みください。
「愛犬に長生きして欲しいと願っている方へ」
https://goo.gl/P7SWLf
komiku (土曜日, 03 6月 2017 15:09)
茹で野菜は、与えるのはやめましょうっと事ですが、冬には、おでんの大根、牛筋肉、手羽先(骨無し)、豚肉、ぶり大根の大根、ぶり(骨無し)あげています。ドッグフード混ぜで。そして、豆腐混ぜのドッグフード、ヨーグルト混ぜドッグフードも。。。今日、草を、食べるので、キャベツを、与えたところ、全然食べないないから、茹でキャベツをしようかと、思い、こちらの本文を、読んで、「茹で野菜は、与えるのはやめましょう」っとあり、いけないのでしょうか?
今まで、与えたのは、駄目と事でしょうか?
ドッグトレーナー座間和美 (日曜日, 04 10月 2015 21:41)
みきさんへ
コメントありがとうございます。
この記事が数か月前の記事と言うこともあり、
コメントに今日気づいて、お返事が大変遅くなり申し訳ございません。
茹で野菜を愛犬に与えるか与えないかは、飼い主さん次第だと思います。
S獣医師のレシピで、体調が落ち着いているのであれば
それはとても良いことです。
手作り食に変えて、体調がよくなったということは
もしかしたら、ドッグフードに含まれていた保存料や添加物などが悪かったのかもしれませんし
手作り食には保存料や添加物が無いので、そう判断する獣医師もいます。
今、体調が良いということで悩ましい限りですが
もしS獣医師にこのブログ内容を見せていただけたのなら、ご意見や判断をいただけたのではないでしょうか。
みきさんの愛犬がいつまでも健康で長生きしてくれるよう願っています。
みき (金曜日, 11 9月 2015 17:16)
はじめまして
内容を読んで驚きました!
実は、我が家のわんこは肝臓が悪く、2年間闘病生活を続けて来ました。
しかし、一向に改善が見られず、藁をもすがる思いで、手作り食を勧められる有名なS獣医師(著書も多数出版)に診察と手作り食の指導を受け、体調に合うレシピも作っていただきました。
かなりの診察費等がかかりましたが、少しでも体調が良くなれば・・・と、遠方からでしたが、その後も2度ほど再診を受けました。
その甲斐あってか、3度目の診察で肝臓の数値も基準値内に治まり、お薬の量も減り、現在はお薬なしで手作り食のみで体調を維持しています。
しかし、こちらの内容を読みますと、煮野菜はNGとのこと。
私が指導を受けたS獣医師はカボチャなどの煮たものをとても推奨されます。
その他、キャベツやニンジンなど、全ての野菜を煮ることを基本とされています。
それで現在は体調を維持していますが、それがもし問題であるならば止めなければいけませんよね?
体調が良いので最近はご無沙汰をしてしまっていますが、早速、S獣医師にこちらのページを印刷して持参し相談してきます。
毒を含む食品をわざわざ作って食べさせているのだとしたら本末転倒ですからね。
ドッグトレーナー座間和美 (水曜日, 26 8月 2015 15:59)
ともさん
読んで下さり、とても丁寧なコメントありがとうございます。
たくさん勉強され、毎日食事に気を使っていらっしゃるということで素晴らしい飼い主さんだと思います。
私の記事を読んで、野菜は生のまま与えることにして下さって嬉しいです。
ありがとうございます。
「擬人化」という表現方法が適切でなかったのかもしれません。
人間の消化機能や生理と犬とでは違うということを表現したかったのです。
犬と人間を同じように考えて食事を準備している飼い主さんが多くいらして、そのような表現になりました。
犬の消化機能や生理を充分理解した上で、食事のこと、栄養管理のことを考えていただけたらと思っています。
仰る通り、普通のドッグフードは大量生産されるエクストリュージョン製法のものは確かに色々な原料や保存料が使われていて愛犬に与えるのは躊躇しますが
私が勧めるドッグフード「ジウィピーク」は、
天然の生肉、内臓、魚介類にほとんど手を加えず、保存料、増量剤、穀物は一切使用しないで
特殊な技術で乾燥させて食べやすい大きさにしたエアドライフード(非加熱)で
誰が作ったかわからないどころか、日本よりはるかに管理されているニュージーランドで
非常に厳しい防疫管理及び法規制で守られており、国内の家畜には疫病なく有害な処置も回避できています。
全製品はUSFDA(米国農務省)とEUに認可されています。
また、ニュージーランド食品安全当局(NZFSA)が規定する危険管理プログラムに従い、
微生物の発生をコントロールできる水分活性を厳重に検査しています。
このプログラムは、危険分析重要管理点監視(HACCP)に基づき、バッチごとに食品の品質と安全を確保するものです。
AAFCO(米国飼料検査官協会)の栄養基準に従い、犬の全ライフステージに適した総合栄養食であることが認めら れています。また、犬を対象とした栄養ペットフードとして、最高基準の国際業界規制及び基準 (AAFCO,USFDA,NZMAF/NZFSA,UE)を遵守しているドッグフードなので
安心安全なドッグフードです。
ぜひ、このページを読んでみて下さい。
http://ziwipeak-jp.com/about-ziwipeak/reason
それから塩分についてですが、この記事にはその記載はありませんが
以前の記事の中のことでしょうか?
http://goo.gl/WwUDv7
それでしたらタイトルの「2.食事」「人間の食事を与えない」という部分に
(塩分・糖分以外にも加熱食・添加物は犬の消化器官に大きな負担をかけます)と書きました。
確かに犬にも塩分は必要ですが、人間食の塩分では多すぎるのです。
特に小型犬・中型犬などは人間との体重差は大きいので、必要塩分量はとても少ないものですし
人間食をそのまま与えるのは賛成しかねます。
人間の食べるものは塩分以外にも糖分、油脂、添加物、刺激物など他の原材料がたくさん使われていますし、消化できない食材も多々あるからです。
愛犬の健康を考えて、何が正しいのか、何を選択するのかは飼い主さん次第だと私は思っています。
色々な情報に振り回されないためにも、
今まで勉強してきたことで満足することなく、これからもしっかりと継続して勉強して
正しい知識と判断できたら
また公開していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
ドッグトレーナー座間和美 (水曜日, 26 8月 2015 15:07)
えみ様
コメントありがとうございます。
毎日色々工夫された食事を与えて、愛犬を大切に思う気持ちはとても素晴らしいですね。
お米も茹で野菜もたまにあげるのであれば問題はないと思っています。
穀類や豆類は消化に負担かけてしまうこともあるので
ドッグフードのお肉だけで充分だと思います。
ドッグフードは缶詰でしょうか?ドライでしょうか?
そのフードの各メーカーの体重に合わせた適量を与えていただき
栄養の不足に注意してくださいね。
煮干しはフードに加えたり、おやつやご褒美としてもいいと思います。
茹で野菜に関してのことは記事の通りですので、ご参考になさってみてくださいね(*^^*)
とも (水曜日, 26 8月 2015 02:09)
いくつか質問があります。
私も長年手作りしてます。
獣医師先生の本読んで勉強しながら続けてきました。
今までは本を基本に手作りしてきたので、加熱がほとんどでした。
お肉は生を与えるようにしていますが、野菜は茹でたりしていましたが、茹で野菜を与えることが擬人化にあたるのでしょうか?
擬人化とは?
私は別に人間の子供扱いして茹で野菜を与えてきたわけではりません。
正直、ここの内容は勉強になりました。
これからは野菜も生にしようと思っています。
私はドッグフードは犬の食べる自然からかけ離れた食べ物だと思っています。
フードは信用できないので、安心安全のために手作りを続けるつもりです。
先生の言う犬は肉食だと言う事を考えれば、生野菜に生肉は理想的な食事だと思うのですがどう思われますか?
それでも先生は1キロ4000円もする誰が作ったわからない物をお勧めしますか?
それと塩分が必要ないと書かれていましたが、犬も哺乳類なので塩分は必要ではないでしょうか?
どうして不要なのでしょうか?
私は獣医師先生から犬も塩分は必要だと教えていただきました。
肉食動物は獲物の血から塩分を摂取している言われています。
体内の塩分濃度はほど人間と同じで、その塩分濃度は一定に保たなければいけません。
塩分不足は体調不良を起こす原因になります。
http://www.k5.dion.ne.jp/~ai.a.hsp/sub3.html
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10146503905
http://pety.in/isaki/20142847/
一度読んで下さい。
それからご意見をお聞かせください。
えみ (土曜日, 22 8月 2015 00:44)
チワワに
お米、人参、大根、煮干し、小松菜を煮た
おじやと豆腐、ドッグフードのお肉を
上げていますが、
辞めたほうがいいですか?
ドッグトレーナー座間和美 (水曜日, 19 8月 2015 20:51)
菅原澄子様
上のコメントに絵文字を使われたため途中で切れてしまっていますが
メールのお知らせではこのようになっていましたので
お返事させてくださいね。
「モモはキャベツ 白菜 人参 又はスイカ・ぶどうの臭いに凄く敏感で畑から収穫してくると凄く欲しがるので可愛さに負けて少し与えてしまいます(生のままですが)
少しならと思うのですが
もし与えるとしたらどのくらい 与えることが出来るのでしょうか」
キャベツや白菜、人参などはまだ少量でも大丈夫ですが
ぶどうは絶対にあげてはいけません。
タンニンという毒性が含まれているので、与えないでくださいね。
スイカも下痢を引き起こすことがありますので与えるなら少しです。
モモちゃんの体重は何kgでしょうか?
体重や年齢によって与える量の「少量」という解釈が変わるのですが
スイカなら一口くらいにしてくださいね。
スイカやブドウについて書きましたので
こちらの記事を読んでください(*^人^*)
http://goo.gl/qtPYWO
キャベツなどの野菜は、芯やヘタの部分は与えず、葉の部分を少量です。
ドッグトレーナー座間和美 (水曜日, 19 8月 2015 20:38)
上原夫美子さん
こんばんは。コメントありがとございます。
お返事が遅くなってすみません。
野菜の中にも色々と気をつけた方がいいものがあります。
上記にもありますが、キャベツやジャガイモ、大根などのほか
スイカ、メロン、きゅうり、かぼちゃ、ズッキーニ、冬瓜などの瓜類には
ククルビタシンという毒性を持つ成分が含まれています。
それらはヘタに近い部分に多いということですので、下手に近い部分は与えないなどの工夫をして
生で、しかも大量でなければ大丈夫です。
その量の判断が心配な場合は、あげない方が無難ですね。
いいお肉を生のまま与えていらっしゃるのでそれで充分です(*^^*)
詳細はこちらのブログにも書いていますので読んでみて下さいね。
http://www.smilesmile.org/2015/07/12/%E7%8A%AC%E3%81%AB%E3%81%82%E3%81%92%E3%81%A6%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%84%E3%81%8C%E3%81%A1%E3%81%AA%E9%A3%9F%E3%81%B9%E7%89%A9%E3%81%A7%E8%A1%80%E4%BE%BF%E3%81%A8%E4%B8%8B%E7%97%A2/
葛原 澄子 (水曜日, 19 8月 2015 14:28)
モモはキャベツ 白菜 人参 又は
上原 夫美子 (月曜日, 17 8月 2015 16:00)
教えて下さい。
うちは、手作りご飯で色んな野菜を炒めたり炊き、馬肉、羊、カンガルー、うさぎ等の生肉にかけてあげてますが、どんな野菜も生でいいんでしょうか⁈
ドッグフードは一切、あげてません。