今日はセラピードッグ育成トレーニングのご依頼をいただいたH様宅へ伺いました。
(モデル犬のお申し込みのため、公開許可をいただいています)
初回カウンセリングで、ノブナガちゃんのセラピードッグとしての適性を診断しました。
人を怖がる、臆病、警戒心が強い・・・
お母さんの影に隠れて、なかなか近寄ってきません。
しかも、飼い主さんに唸る、噛むという癖も!!
普通はこの時点で適性は低いと判断しがちですが、ノブナガちゃんはまだ1歳になったばかりです。
可能性を引き出すことは十分にできます。
ただ驚いたことに、ノブナガちゃんは生後3ヶ月から3ヶ月間も
ある団体のセラピードッグトレーニングを泊まり込みで受講しているのです。
しかも、飼い主さんにはどんなトレーニングを行っているか、どんなことができるようになったかなど
一切連絡がなく、見学もさせてくれなかったそうです。
戻ってきたノブナガちゃんが、このような状態で、飼い主さんはその団体に不信感を抱いているそうで
私にご依頼を下さいました。
家族に迎えた経緯、セラピードッグとして育てたい理由(後に書いていきたいと思います)など
詳しいことをたくさんお話伺いました。
本当はどのような訓練がされていたかを知ることは
今後のトレーニングに有効なヒントになりますが
その団体か教えてくれない以上、
過去のことは深く詮索しても何も前に進めません。
ノブナガちゃんのセラピードッグとして活動するための今ある問題行動を改善することが先決です。
まずは、警戒心を解くために、私との絆を作りたいと思い、基本の基本、ふたりでお散歩をしてきました。
ほんの5分程度一緒に歩き始めたら
アイコンタクトを取りながらお散歩を楽しみ始めたノブナガちゃん♪
すっかり警戒心がとけたノブナガちゃんと
基本のしつけの確認を遊びながらやってみました。
オスワリは完璧です。
マテも短時間ながら完璧!
フセはできにくい感じで、
ハンドリングは嫌がりました。
今後のトレーニングは、
まず、問題行動改善プログラムを1クール、
それからセラピードッグ育成トレーニングに入る方法が、一番良いと判断しました。
飼い主さんも快諾下さいました。
セラピードッグ育成トレーニングは、正の強化のみのトレーニングです。
いけないことをしたときは、それを伝えることはしますが、叱りません。
ノブナガちゃんは、どうも正の弱化でしつけられているので、大幅な改善が必要です。
飼い主さんに、色々な場合の対処方法をお伝えし、帰宅しました。
帰宅後、飼い主さんから嬉しいご報告がありました。
「フセができるようになりました。正しいコツを教えていただけて楽しくしつけができます」
と動画も♪
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